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300 ミニドライバーを筒康博が試打「3Wの使い勝手には劣る」

GDOギア情報「クラブ試打 三者三様」
100人いれば100通りの答えがある――。
注目の最新ゴルフクラブをヘッドスピードが異なる3人の有識者に試打評価してもらう当チャンネル。ミスショットも余すところなくお送りするノーカットが信条のリアル試打コーナー。スイングタイプで異なるレビュー内容、三者三様のインプレッションを基本展開とし、ゲスト試打者にも登場していただく。

テーラーメイド【300 ミニドライバー】 発売日:2021/07/16
ヘッド体積307ccのコンパクトモデルで、20年前の初代「300」シリーズをオマージュしてつくられたテーラーメイド「300 ミニドライバー」。当時のディテールを再現したデザインが目を引くが、「ツイストフェース」「貫通型スピードポケット」などの最新テクノロジーが搭載されたモデルに仕上がっている。

テーラーメイド「300 ミニドライバー」の評価は!?

ヘッド体積307ccのコンパクトモデルで、20年前の初代「300」シリーズをオマージュしてつくられたテーラーメイド「300 ミニドライバー」。当時のディテールを再現したデザインが目を引くが、「ツイストフェース」「貫通型スピードポケット」などの最新テクノロジーが搭載されたモデルに仕上がっている。そんな“現代版ミニドラ”を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。変幻自在に球を操るクラブフィッター・筒康博の評価は?

「どっちつかずになってしまうかも…」

300 ミニドライバーを筒康博が試打「3Wの使い勝手には劣る」 かなりの低スピン(平均2044rpm)で強弾道が出ていたのだが…

かなりの低スピン(平均2044rpm)で強弾道が出ていたのだが…

―率直な印象は?
「ヘッド体積307ccで、現在のドライバー(以下1W)の主流である460ccの性能をしっかり凝縮してある点は、とても優秀だと思います。ただ、評価がそれほど高くならなかった理由がふたつあります。ひとつは、そもそも私がターゲットユーザーではなかった点。もうひとつは、本来の『SIM2』シリーズの1Wとフェアウェイウッド(以下FW)、それぞれの性能を超えるほどではなかった点です」

300 ミニドライバーを筒康博が試打「3Wの使い勝手には劣る」 50gのプレートを新たに採用した「Vスチールソール」

50gのプレートを新たに採用した「Vスチールソール」

―ターゲットユーザーは?
「現在の1Wは大型ヘッドで、重心距離が長く、慣性モーメントが大きい。それが、逆に振りにくさや操作性の低さにつながっているゴルファーは存在します。基本的には3Wのサイズ感でコントロールしてティショットを打ちたいけれど、もうひと回り大きなヘッドで打てるならそうしたい。飛距離を落とさずに操作性も担保したい人がターゲットユーザーと言えます」

300 ミニドライバーを筒康博が試打「3Wの使い勝手には劣る」 前週の460ccプロギアLS(右)と比べると大きさの差は明らか

前週の460ccプロギアLS(右)と比べると大きさの差は明らか

―1WとFWを超えていないというのは?
「1Wは1W、FWはFWの高い性能があれば、十分と思ってしまうのが正直な感想です。結果は比較的に飛んでいた(平均232.6yd)とは思うのですが、これくらいは『SIM2 MAX フェアウェイウッド』でも出すことができます。逆に、はっきりと1Wのイメージを切り離せるために使い勝手がよく、これまで持っていたイメージのまま打てる。現在の1Wの安定感、FWの打ちやすさを考慮すると、良い意味でも悪い意味でも、どっちつかずになってしまう気がしました」

300 ミニドライバーを筒康博が試打「3Wの使い勝手には劣る」 カーボン、チタン、スチールによるマルチマテリアル構造

カーボン、チタン、スチールによるマルチマテリアル構造

―どっちつかずと思った具体的な例は?
「ティアップ時にティの高さを調整するのが難しい点です。1Wのイメージが強いと、ティはあまり低くしたくないですが、高すぎると打点がブレやすくなる。3Wのイメージが強い人は低めにセットすると思いますが、どちらもイメージの違いで不安定な要素が大きい。460ccの1Wのほうが、考えすぎず楽にセットアップできる点で、使い勝手はいいと思います」

300 ミニドライバーを筒康博が試打「3Wの使い勝手には劣る」 1W or 3W?とイメージに悩む人が頭を抱えるのがティの高さ

1W or 3W?とイメージに悩む人が頭を抱えるのがティの高さ

―他に気になる点は?
「307ccでのマルチマテリアル(複合素材)構造は、460ccの時よりもカーボン素材の比率を多く感じます。カーボンの軽い感じの打感や、カポッという特有の打音、周りの人には聞き取れないプレーヤーのみが感じる振動音など。カーボンクラウンと他のパーツの境目を強く感じ、『SIM2 MAX ドライバー』と比べると、ややしっくりこない感覚がありました」

300 ミニドライバーを筒康博が試打「3Wの使い勝手には劣る」 「同社のオールドファンからすると懐かしさを感じるデザインは◎」と筒

「同社のオールドファンからすると懐かしさを感じるデザインは◎」と筒

―ターゲットユーザーの中でもどのような人向き?
「14本のセッティングで、13本はすでに確定していて、あと1本をどうしようか悩んでいるゴルファー。ティショットに不安があり、ブラッシー(2W)感覚で曲がり幅を抑えたいゴルファー。または460ccのエース1Wが安定せず、“二刀流”体制でサブ1Wとして準備したい人向きです。2本の違いは明確になるため、メリハリをつけられる分、理想的な二刀流を構成できるのでおすすめです」

打感と寛容性で3.0点△…【総合評価3.7点】

300 ミニドライバーを筒康博が試打「3Wの使い勝手には劣る」

【飛距離】4.0
【打 感】3.0
【寛容性】3.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:11.5度
・シャフト:TENSEI SILVER TM50 MD(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

記事特別提供/GDOギア情報「クラブ試打 三者三様」

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筒 康博

筒 康博

FITTING編集長

プロアマ・男女問わず、8万人以上のゴルファーにアドバイスを経験。GDO「クラブ試打・三者三様」、日刊スポーツWEBコラム「ゴルフ体験主義」、ALBA誌「新・ギア総研」など各種ゴルフメディア等で数多く連載&露出。インドアゴルフレンジKz亀戸店ヘッドティーチャー。「FITTING」編集長。

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