プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイスを経験し、大人のゴルフ選びWEBマガジン「FITTING」編集長を務める筒康博が独断と偏見で持論を語ります。
構成・文:猿場トール/取材協力:インドアゴルフレンジKz亀戸店
消耗品なのに手に入らない、ラウンド(バックライン無し)グリップ
コロナ禍とゴルフのリアルブームは、需要に対する工場のパーツの供給不足を生みました。
グリップはゴルファーにとって、いわば消耗品。しかし、既存のグリップは軒並み欠品中の状態が長く続いています。中でも、バックライン無しのラウンドタイプタイプはメーカーや製造国に関わらず欠品が続いています。
世界中のゴルファーに愛されているゴルフプライドのラバーグリップ、国内で人気のパーフェクトプロラバーグリップ、松山選手はじめ世界中で人気のイオミック樹脂グリップなど特にバックライン無しが欠品になっています。
メーカーさんも大変ですが、ゴルファーの皆さんもなかなか自分の好きなグリップが手に入らず困っているのが実情です。
貴方のグリップの好みは?
僕も今まで色々なグリップを試してきました。現在、STM「S-1」シリーズのバックライン無しを愛用しています。
理由は、
①メンテナンスと耐久性に優れたエラストマーグリップ
②強いグリッププレッシャーでなくとも、しっとりしたホールド感がある
③下巻きを3枚以上巻くので重量調整ができる
今までは人気のコードグリップからバックライン有無ラバーグリップ、各社エラストマーグリップも使ってきましたが、ヘッドやシャフトが変わり年齢を重ねスイングも変化してくると「グリップに求めるもの」も変化するのかな、と感じています。
ただ最近は「同じモデルを使い続けること」が難しくなっていることが問題になっていました。
大手メーカークラブのグリップを手軽に交換したい
大手メーカークラブの多くには、ラバーグリップが装着されています。また、可変スリーブが装着されているためラウンドタイプのグリップが交換の必須条件になってきます。
大手メーカークラブに装着しても違和感がなく、ゴルフプライドはじめ大手ラバーグリップメーカーと遜色ない性能とコスパフォーマンスのグリップがないか?そんなリクエストに応えてくれそうなのが「PC360」ラバーグリップです。
低価格+高性能+「デザイン」
ジオテック「PC360」ラバーグリップは、その名の通りラウンドタイプのシンプルなデザインのラバーグリップ。
HPで見てみると、「ちょっと差し色が多すぎるかな?」の印象がありましたが実際に商品を購入してみると全く問題ありませんでした。
消耗品として大手メーカークラブのグリップを交換するゴルファーにとって、目立つロゴマークは百害あって一利なし。ジオテックのロゴが無いので、どのメーカークラブの使用者の方にも気軽に試してもらえます。
また、【50g/60】【40g/56】サイズがあるのは非常にありがたいことです。最近は、大手メーカークラブに軽量グリップも採用されていることも多くグリップ交換後にバランスが壊れないように注意が必要だからです。
交換された方も「柔らかくてしっかりしている」「すごく握り心地が良い」と好評です。
ボロボロなグリップのまま、価格のせいで「交換できない」なんて言わないでくださいね。
ツアーベルベットより少し柔らかかく、パーフェクトプロ寄りのエンドのしっかり感
もちろん僕も、人様に薦める前に試しました!
はっきり言って、ベルベットラバーやベルベット360より少ししっとりした感触は癖になるかも知れません。同じ60サイズでも、若干グリップ硬度が低く(柔らかく)感じるので太く感じるゴルファーも多いと思います。
また、エンド部分はパーフェクトプロっぽいほんの少しだけしっかりした感覚もあります。うまく人気モデルの良い所鳥ができている印象です。
まだしばらくの間は、グリップ供給は厳しい状況になると思います。
ジオテックさんには、この「PC360」グリップの在庫の確保と継続を是非お願いします。
手軽な価格で、変わらず使い続けられるグリップモデル今は非常に少ないですから。