ドライバーは「飛ばし」? それとも「方向性」?
コースラウンドが気持ち良い季節になりました! 今年もさまざまなドライバーが発売され、どれも魅力的です。「今回のお題」は、ドライバーショットに関するお話をさせていただきたいと思います。
突然起きる「当たらない(泣)」のミスは「フェース面の打点」をチェック
練習場や購入前に絶好調だったはず(?)のドライバー。しかし、何故かコースでは「当たらない!」と、なった経験はありませんか? 久しぶりのぶっつけ本番ならまだしも、前日にしっかり使いこなす準備をしたのに、なぜか上手くいかないとへこむばかり。あれは幻だったのでしょうか …?
スタートから3ホール位までは、とにかく「様子を見るつもり」がドライバーショットを成功させるコツ。つまり、飛ばすことばかり意識せず、方向性が定まるまで「クラブと会話する」ことをオススメします。
不調の原因はちょっとしたところに
突然「当たらなくなる」のが、ドライバーショットのコワイところです。コースでよく見かけるのは、「スイング」チェックを始める光景。いきなりコースでスイングを改造するのは大変危険です。今起きている突然のミスショットも、実は周りから見ると、普段と大きな違いがなかったりします….
打点の調整がコツ
まずは、ドライバーのフェースに残った「打点の傾向」を見て欲しいです。統計的には、「上下のミスヒット」か「左右のミスヒット」のミス傾向になっていることが多いはずです。上下のミスヒットが原因で上手く当たっていないなら、「ティーの高さ」を調整すれば、次のホールから回復するかもしれません。左右のミスヒットが原因なら、アドレス時の「ボール位置」をトゥ側やヒール側に少しずらすだけで、芯を喰う当たりが戻ってくる可能性が高くなります。
ヘッド選びのコツにも…
実はこの話、ドライバーヘッド選びにもそのまま使えます。平べったいシャロー形状なら左右のミスヒットを助けてくれますし、分厚いディープヘッド形状なら上下のミスヒットを助けてくれます。一度インパクトシールを貼って、自分の傾向を調べてみてはいかがでしょうか?
「クルクル」ルーティーンって知ってますか?
① 無意識に行っている「腕の回転」を矯正
ドライバーショットに入る前に、「曲がって欲しくない」方向にクルクルとクラブを回してからアドレスに入るのが、「クルクル」ルーティーンです。例えばフックやプルが嫌なら、フェースがオープンになるように右手でクラブをクルクル回すだけで、右腕の返し過ぎを抑えてくれます。また、左手主体でフェースがクローズになるようクルクル回せば、インパクト時のフェースターンがしやすくなります
② フィニッシュ後でもOK
スイングで意識しすぎてしまう人なら、フィニッシュした後に「クルクル」することをオススメします。写真のように、普通にフィニッシュした後に「クルクル」クラブを回すだけで、スイングそのものを意識して変えなくても、フェースコントロールを矯正してくれます。不思議に思うかもしれませんが、前後の動きをアタマとカラダにインプットするだけで、タイミングやリキミのコントロールができるようになるものです。
ギアとスイングの悩みは同時に解決を
ゴルフって「1人で解決できない問題」が多いからやっかいです。ゴルフパートナー練習場イベントや「インドアゴルフレンジKz亀戸店」など、直接お会いしてのアドバイスもしています。上手くいかないことがあれば、気軽にいらっしゃってくださいね。
文・構成/猿場トール