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『ギア?それともレッスン?』vol.3〜利き腕でスイングはどう変わる!?(日刊スポーツWEBコラム「ゴルフ体験主義」マンスリー連載中:2018.6再編集)

 この度、JR亀戸駅から徒歩3分「ゴルフレンジKz(ケーズ)亀戸店」のヘッドティーチャーを務めることになりました!

 全打席に人気コースボールを採用し、スイング解析&弾道測定しながら「個別レッスンつき」で、なんと打席使用料「500円/55分」! カスタムクラブの試打や、効果的な練習グッズも無料レンタルできます。ぜひ、足を運んでみてくださいね。

さて「今回のお題」は、不意に起こる曲がりの「原因」に関するお話をさせていただきたいと思います。

ボールが曲がる原因は、本当に「自分が悪い」の!?

 コースはもちろんのこと、練習場でも「なぜか曲がる」場所や「構えにくい」場所ってありませんか?

写真はインドアレンジ打席ですが、ここでも「曲がる要因」を作ることができます。いや、もっと言うと「無意識レベルで」曲がる原因に気付いていないことが、たくさんあります。

 

※この写真は「インドアゴルフレンジKz」の支配人にお願いして、プロジェクターの画面をナナメにして撮影してもらったものです。

 実際の打席は水平です!
マットも新品なので、ライに曲がる要素はありません。

右下がりの景色はスライスorプッシュアウトの原因に

 打席自体にボールが曲がる傾斜がなくても、コースデザインや練習場、またはインドアレンジでの画面など「右下がりの景色」は、基本的にスライスやプッシュアウトを誘導します。一方、上級者の皆さんにありがちなフックや引っかけなどの「逆球」のミスは、景色に対する「過剰な拒否反応」が主な理由です。
 景色に誘導されて右に行くのも、反射的に逆らって左に行くのも、実は「右下がりの景色」が原因なんです。

左下がりの景色はフックor引っかけの原因に

 同じ理屈で「左下がりの景色」は、左方向へのミスを無意識にゴルファーに誘導します。物理的に

ボールのライが平らでも、人間には「目から得た情報」をもとに無意識にカラダが反応します。「練習通りに行かない」とへこむ必要はありません。普段の練習で「おかしいな?」と思ったら景色を確認してみてください。

景色の誘導は「風向き」と考え利用しましょう

 実はこの話、「風向き」と考えるとうまく利用することができます。腕前や傾向に関係なく、風上から風下に運んでもらうつもりで打ち出し方向をイメージすれば、景色に過剰反応することもなくなります。一方、大きく曲がっている調子の時でも、「曲がりを軽減」してくれます。「風とケンカしない」セオリー同様に、「景色とケンカしない」ことが最大のコツです。色々なゴルフ場があり、それぞれ楽しいのは、コース設計家の見えない工夫の数々があってのこと。僕は「ゴルフ体験主義」ラウンドレポートを、こんな目線でも楽しんでいます。

「ライ角」「傾斜」を利用してスイング作り&練習しましょう!

「アイアンのライ角の重要さ」は、クラブに詳しい方ならよくご存知かと思います。地面から直接打つことが多いアイアンでは、ボールがある「ライや傾斜」の影響が、ボールの曲がりに大きく影響します。では、普段の練習で一体どんなことを行うと、コースでの実践力がつくのでしょうか?

ダウンブローの第一歩は「ちょいトップ」

 写真は、ダウンブロー軌道にインパクトした時の、ヘッドの「イメージ」を撮ったものです。よく見ると、構えた時よりヘッドの位置が「浮いている」のが分かると思います。番手やスイング軌道で度合いが異なるのが、ダウンブロー習得が難しい理由の1つ。ただ、どんな度合いのダウンブローでも、ボールにヘッドがコンタクトする瞬間は「ちょいトップ状態」だということです。

 構えた時より少し上を通る感覚を練習することが、ボールの先でターフが取れる自然なダウンブローの第1歩になります。

当たる時の「フェース向き」で曲がりを減らす

 特にアイアンショットは地面の傾斜、シャフトの縦しなり(トゥダウン)やクラブ自体のライ角度など、「複合要素」があって難しいのが現実です。写真のように大げさではないものの、ショートホールではティーアップして打つこともあるので、さらに難易度が増します(泣)
 ですが、ご安心を。トッププロと呼ばれる人たちでさえ、グリーンに乗る確率は7割ほどです。そもそも、真っ直ぐ行かないから「ゴルフは面白い」し、皆さんの上達の伸び代もまだまだあるのです!
 スイングにおいて「アドレス時のフェースは真っ直ぐ」が基本ですが、結果に関しては「当たる時のフェース向き」が最も重要です。少なくとも練習では、ボールの曲がりをチェックしながら、「当たる時のフェース向き」を想像してアドレスすることをオススメします。

 例えば、自分では真っ直ぐ感じないフェースの向きでも、ティーアップを行えば、「つま先上がり」と同じ場所でインパクトすることになります。もし「なぜかショートホールで引っかかる」なんて方がいらっしゃれば、つま先上がりのつもりで少しフェースや狙いを右に向けてみるといいですよ。

文・構成/猿場 トール

 

 

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