コラムブログ – FITTING(フィッティング) https://fitting.jp ゴルフフィッティングマガジン Tue, 28 Mar 2023 06:23:54 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.2.2 https://fitting.jp/wp-content/uploads/2021/10/cropped-マーク3-32x32.png コラムブログ – FITTING(フィッティング) https://fitting.jp 32 32 発売から6年以上も超ロングセラー!「QUELOT Aerial 168」には【理由】がある https://fitting.jp/archives/6187 Tue, 21 Mar 2023 09:56:54 +0000 https://fitting.jp/?p=6187

ジオテックゴルフ「QUELOT Aerial168」シリーズが発売されたのは、2016年。

「カスタムパーツだから」と言ってしまえばそれまでかも知れないが、
それにしてもどこのメーカーのモデルに「7年前のドライバー欲しい!」と言ってくるゴルファーがいるのでしょうか?

「QUELOT Aerial168」シリーズは、高反発&SLEドライバー、フェアウェイウッド&UT、アイアンまで全てのカテゴリーのモデルが『いまだ現役』マークダウンもセール品にもならず、ゴルファーを満足させている超ロングセラーシリーズになっています。

この6年で、このモデルを超えた「QUELOT」があるのか?


メーカーが何年も何十年もかけて設計&開発したクラブを、作った事もない有識者?気取りから「飛ぶ・飛ばない」「つかまる・つかまらない」を評論されても、実際に購入するゴルファーには何の影響もないのでしょう。

「QUELOT Aerial168」シリーズのように、シルエットやデザインはもちろん、絶対にゴルファーが実感してしまう「軽さ」というメリットを2016年に提案してしまった事。

2022〜2023年の大手メーカークラブこそ様々な「軽量」カテゴリーモデルが充実していますが、「QUELOT Aerial168」シリーズほど早く大胆な提案モデルはまだマーケットにないのですから。

逆に言うと、「これだけの完成度のシリーズを越える事ほど難しいものはないのでは?」と心配すらしています。

「QUELOT Aerial168」シリーズは、ただ軽いだけではなく【軽量ヘッドの対象ゴルファーの様々な好み】をすでに形にしてしまっています。
ヘッド体積、投影面積、ヘッド高さ、重心位置、ヘッドMOI、などなど、知れば知るほど「ロングセラーたる所以」を感じずにはいられません。

クラブ販売を「ビジネス」と考えるなら、とにかく「たくさん売れる事」が第一な事は理解しています。しかし、「長く売れる」「長く使ってもらう」事も、ゴルファーと関わる上で大きな価値ではないかと思っています。

ジオテックゴルフコンポーネントの「大胆かつチャレンジング」な設計&コンセプトの製品は、当然ながらトライ&エラーの連続なのかも知れませんが是非「ゴルファーの気持ち」を満たしてくれる新製品を期待しています。

 

 

 

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【試打&解説】ジオテック『QUELOT RE22 BLACK』ドライバー & MUSO『無双 HZM 藍』シャフト https://fitting.jp/archives/5160 Thu, 30 Jun 2022 06:24:40 +0000 https://fitting.jp/?p=5160

軽量ヘッドには恩恵がある

ヘッドスピードがものすごく速い人には必要ないかもしれませんが、飛距離が出ない僕がギアの改善でもっと飛距離を伸ばすために「どうするべきか?」を長年色々やってきました。

シャフトの軽量化は、クラブとしての振り心地を壊さずにヘッドスピードを上げる一番ベーシックな方法だと感じました。事実この数十年で一番軽量化された部分ですし、クラブとしての進化・恩恵をプロアマ問わず享受しているゴルファーが多いと思います。

そんな中シャフトを軽くしていくにつれ、ドライバーに関して200gを超えるヘッド重量に振りづらさを感じるようになりました。当時はテーラーメイド「R580」に色々なシャフトを試していたのですが、ソール部分の「ウェイト外し」を行ったところ、思いのほか上手くいきました。

グリップの軽量化ももちろん試しましたが、僕個人に関して言うと30g台前半より軽くなっていくにつれ手元のコントロールが難しく感じるようになりました。

プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイスを行ってきましたが、(あくまで経験的な統計ですが)基本的に「軽くなっている部分は速く動かしやすい」傾向がある事に気づきました。これは「あくまで持論」であって「理論ではない」ことをお断りしておきます。

しかし、軽量化自体にルールの制限はないはずなのに、ヘッド、シャフト、グリップとも「全てのパーツを最軽量化」された人気ドライバーが今の所ないのも事実。これは、軽いために速く動かしやすいメリットを「軽いためにコントロールがしづらい」デメリットが上回っているからだと僕は考えています。簡単に言うと、ゴルファーは「ヘッドと手元のコントロールをある程度しながら速く振りたい」と言う事だと思います。ドラコン選手がシャフトやヘッドを軽くして飛ばしている話は沢山ありますが、グリップの軽量化が飛ばしの中心になった話はあまり聞いた事がありません。

(少し話がズレたかもしれませんが)軽量シャフトが主流の現代において、ヘッド重量の最適化にもっと一般ゴルファーの皆さんに興味を持って欲しいと思っています。

ジオテックゴルフのフラッグシップブランド「QUELOT(クロト)」

ジオテックゴルフHPで連載されている「カラクチレポート」は2006年からスタート(現在も見る事ができます)。
なんとその第一回目が「QUELOT ROYAL EXCELLENCE 460」ドライバーでした。

現在、ジオテックゴルフのメインブランドの一つとしてフラッグシップになったのは間違いない事実。
当時から「軽量カスタムヘッド」として人気を続けてきた最新『QUELOT RE22 BLACK』ドライバーがどのような進化を遂げたのか?気にならないわけがありません。

『QUELOT RE22 BLACK』ドライバー

今回の試打は、コースラウンドで「いきなり打って」後日インドアゴルフレンジKz亀戸店
で各ロフトや装着シャフトをじっくり試打しました。
コースとレンジで感じた事をお伝えしてみたいと思います。

いきなりストレートドローが打てる

コースラウンドでは、当然練習や打ち直しは一切ありません。
素振りを数回してショットになります。

LT(9.5)MT(10.5)HT(11.5)それぞれ打ちましたが、共通していた事があります。

それは「いきなり打ってストレート系のボールが高い打ち出し角で打てる」事です。

MUSO『無双 HZM 藍』シャフトもフレックスR、SR、Sとバラバラでしたが基本的な弾道は「ロフトに対してしっかりと打ち出し角がある」事。元々ドローが持ち球ですが、余計なサイドスピンがほとんど入らず「キャリーで飛ばせる」のが大きな特長なのが『QUELOT RE22 BLACK』ドライバー。

やや弾き系の中〜高音寄りの打球音ですが、打感そのものは決して硬いわけではなく「ソリッドな食いつき」で軽快にショット出来ました。

サイドスピンが少ないキャリーで飛ばせる理由

インドアゴルフレンジKz亀戸店では、じっくりとコースで感じた事を確認する試打を行いました。

『QUELOT RE22 BLACK』ドライバーの重心設計は、軽量ヘッドにありがちな短重心距離・浅重心ではなく
かと言って大手メーカー高MOIヘッド設計とも違い「軽快な振り心地」を実感できました。

アドレス時には僅かにフックフェースにも見えますが、バックボリュームの頂点の位置がトゥ寄りになっているため全体のシルエットは今時の主流になっています。構えた時に「真っ直ぐ行きそう」と感じ、打ってもストレート系の弾道で高めのキャリーボールが簡単に打てるのが率直な試打後の感想です。

コースでの打ち出し角が低く飛距離の伸び代があるゴルファーへ

あくまで僕の経験則になってしまいますが、多くの一般ゴルファーの弾道は練習時に比べラウンド時の弾道の方が打ち出し角が低く飛距離キャリー不足の傾向があると感じています。

もちろん、「曲げたくない」「振れない」などの理由やティーアップが低い等の「個々の理由」があると思います。

しかし、曲がらない安心かさえあれば「もっと大きなキャリーボールで飛ばす」伸び代があるのではないか?とも感じています。
『QUELOT RE22 BLACK』ドライバーは、そんな伸び代しかないアマチュアゴルファーにとって「安心して使える」モデルかなと感じました。

MUSO『無双 HZM 藍』シャフト

MUSO『無双 HZM 藍』シャフトにも触れてみたいともいます。

今までのMUSOシャフトの中でも、「一番スイングタイプを選ばず」多くのゴルファーが想像する「フレックス通りのしなり」を感じる事が出来るシャフトだと思います。

EI(剛性分布)グラフを見ながら「振り心地」として感じるのは、トップから切り返しにかけて軽量ヘッドを装着しても「意識せずにしなりを感じる」事ができるのでスムースにダウンスイングに入りやすいのが特長です。

「強く速いしなり戻りで飛ばす」と言うよりは、インパクトゾーンで「長く送り出せる」ボールを追いかけるようなしなり戻りを感じました。高い打ち出し角にも関わらず、サイドスピンの少ない弾道になったという事は硬さを感じない中にも中間部の剛性があるという事だと思います。

しっかりした弾道なのに、決してハードさをゴルファーに感じさせずフィニッシュまで振り切れるシャフトのようです。

まずは(60度法で)46.0インチからスタートしてみて、長さの微調整をしてみてはいかがでしょうか?

『QUELOT RE22 BLACK』ドライバーはウェイトコントロールが出来るので、200g以下のヘッド重量調整の中でクラブのバランスがとりやすいのも嬉しいですね。

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大庭 可南太「みんなのゴルフダイジェスト」・筒 康博/猿場 トール「e!Golf」〜FITTINGライターが他メディアに連載中(Yahoo!ニュース、スマートニュース) https://fitting.jp/archives/4792 Thu, 05 May 2022 01:24:25 +0000 https://fitting.jp/?p=4792 ※Yahoo!ニュース/スマートニュースでも公開されています

「みんなのゴルフダイジェスト」連載中
大庭 可南太【解説「ザ・ゴルフィングマシーン」】

#1はこちらhttps://www.golfdigest-minna.jp/_ct/17495894

「e!Golf」連載中
筒康博&猿場トール【スイング用語解説】【ギア用語解説】

スイング用語解説#1はこちら
https://egolf.jp/column/48222/

(Yahoo!ニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4a3c202753e214f0ac8c87e9972df297738b5bc

ギア用語解説#1はこちら
https://egolf.jp/column/46398/

(Yahoo!ニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5dbba4e79e7d8e1b93a920fc464998fe97de573

 

 

 

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ラウンド(バックラインなし)ラバーグリップに光明が。「PC360」40g・50gグリップ〜【筒康博のシン/カラクチレポート】vol.3 https://fitting.jp/archives/4679 Wed, 13 Apr 2022 08:38:13 +0000 https://fitting.jp/?p=4679 プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイスを経験し、大人のゴルフ選びWEBマガジン「FITTING」編集長を務める筒康博が独断と偏見で持論を語ります。

構成・文:猿場トール/取材協力:インドアゴルフレンジKz亀戸店

消耗品なのに手に入らない、ラウンド(バックライン無し)グリップ

コロナ禍とゴルフのリアルブームは、需要に対する工場のパーツの供給不足を生みました。
グリップはゴルファーにとって、いわば消耗品。しかし、既存のグリップは軒並み欠品中の状態が長く続いています。中でも、バックライン無しのラウンドタイプタイプはメーカーや製造国に関わらず欠品が続いています。

世界中のゴルファーに愛されているゴルフプライドのラバーグリップ、国内で人気のパーフェクトプロラバーグリップ、松山選手はじめ世界中で人気のイオミック樹脂グリップなど特にバックライン無しが欠品になっています。

メーカーさんも大変ですが、ゴルファーの皆さんもなかなか自分の好きなグリップが手に入らず困っているのが実情です。

貴方のグリップの好みは?

僕も今まで色々なグリップを試してきました。現在、STM「S-1」シリーズのバックライン無しを愛用しています。

理由は、
①メンテナンスと耐久性に優れたエラストマーグリップ
②強いグリッププレッシャーでなくとも、しっとりしたホールド感がある
③下巻きを3枚以上巻くので重量調整ができる

今までは人気のコードグリップからバックライン有無ラバーグリップ、各社エラストマーグリップも使ってきましたが、ヘッドやシャフトが変わり年齢を重ねスイングも変化してくると「グリップに求めるもの」も変化するのかな、と感じています。

ただ最近は「同じモデルを使い続けること」が難しくなっていることが問題になっていました。

大手メーカークラブのグリップを手軽に交換したい

大手メーカークラブの多くには、ラバーグリップが装着されています。また、可変スリーブが装着されているためラウンドタイプのグリップが交換の必須条件になってきます。

大手メーカークラブに装着しても違和感がなく、ゴルフプライドはじめ大手ラバーグリップメーカーと遜色ない性能とコスパフォーマンスのグリップがないか?そんなリクエストに応えてくれそうなのが「PC360」ラバーグリップです。

低価格+高性能+「デザイン」

ジオテック「PC360」ラバーグリップは、その名の通りラウンドタイプのシンプルなデザインのラバーグリップ。

HPで見てみると、「ちょっと差し色が多すぎるかな?」の印象がありましたが実際に商品を購入してみると全く問題ありませんでした。

消耗品として大手メーカークラブのグリップを交換するゴルファーにとって、目立つロゴマークは百害あって一利なし。ジオテックのロゴが無いので、どのメーカークラブの使用者の方にも気軽に試してもらえます。

また、【50g/60】【40g/56】サイズがあるのは非常にありがたいことです。最近は、大手メーカークラブに軽量グリップも採用されていることも多くグリップ交換後にバランスが壊れないように注意が必要だからです。

交換された方も「柔らかくてしっかりしている」「すごく握り心地が良い」と好評です。

ボロボロなグリップのまま、価格のせいで「交換できない」なんて言わないでくださいね。

ツアーベルベットより少し柔らかかく、パーフェクトプロ寄りのエンドのしっかり感

もちろん僕も、人様に薦める前に試しました!

はっきり言って、ベルベットラバーやベルベット360より少ししっとりした感触は癖になるかも知れません。同じ60サイズでも、若干グリップ硬度が低く(柔らかく)感じるので太く感じるゴルファーも多いと思います。

また、エンド部分はパーフェクトプロっぽいほんの少しだけしっかりした感覚もあります。うまく人気モデルの良い所鳥ができている印象です。

まだしばらくの間は、グリップ供給は厳しい状況になると思います。

ジオテックさんには、この「PC360」グリップの在庫の確保と継続を是非お願いします。
手軽な価格で、変わらず使い続けられるグリップモデル今は非常に少ないですから。

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フェース全面溝の意外な効果は?〜FM505ウェッジ【筒康博のシン/カラクチレポート】vol.2 https://fitting.jp/archives/4547 Thu, 24 Mar 2022 06:38:23 +0000 https://fitting.jp/?p=4547 プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイスを経験し、大人のゴルフ選びWEBマガジン「FITTING」編集長を務める筒康博が独断と偏見で持論を語ります。

文:猿場トール/取材協力:インドアゴルフレンジKz亀戸店

フェース全面溝ウェッジ

ほんの数年前までは、フェース全面にスコアラインが入ったウェッジはニッチなモデルだったと記憶しています。

(もっと古いモデルはあるだろうが)近年の記憶としては、キャロウェイゴルフ「MD(マックダディ)」が有名。
現在では、テーラーメイド「HI TOE(ハイトゥ)」か、カスタムブランドEDEL GOLFの「SMS WEDGE」など、
なんとなくアメリカの匂いがする機能性ウェッジのイメージが強いのは気のせいでしょうか。

その機能は本当に実感できるのか?

フェース全面に溝があることで、「スピン性能が高い」「開いても捕まる」「柔らかい球になる」などの性能を目にする事も。
しかし、実際には『ダフリやトップが減少するのか?』『アプローチが優しくなるのか?』が現場のゴルファーの【声】ニーズではないか?

FM505ウェッジ【限定フェース全面スコアライン】

今回、限定モデルの「FM505」ウェッジをコース試打してみました。
テスターは、①女性ゴルファー②シニアゴルファーの二人。

テスター①女性ゴルファー

「せっかくなら可愛くして欲しい!」との要望で、急遽バックフェースに色入れをしました。

【アプローチの悩み】

普段はアイアンセットのAWとSWを使用しているのですが、オーバーが怖い時に高く打とうとするとダフったり弱すぎたり…なミスに繋がってしまいます。
ずっと「自分が下手なせい」と思っていましたが、今回は「打ちやすそう!」と感じたのでテストさせてもらう事になりました。
でも、こういうモデルって「上手い人が使うウェッジ」じゃないのですか?

また、男性陣からは「アプローチするならスピン系のツアーボールが良い」と言われます。
でも女子の場合はショット距離を稼がなくてはいけないので、ディスタンス(ソフト)ツーピースを使っています。

「安心感があってグリーン周りが怖くない」

いきなりコースでの、第一印象。
「構えてみると、意外とフェースが大きく見えますね。バックフェースからのイメージよりやさしく感じました。
あと、すごくボールが高く上がりそうです。これなら、いつもの打ち方でもきちんとスイング出来れば打てそうです」

早速ラウンドしながらグリーン周りで打ってみると、最初からナイスアプローチ。
「オーバーかな?と思ったら、上手く行きました!ふんわり上がるし簡単でビックリしました」

これは、ちょっと出来過ぎじゃないかと。

でも【事実】だから仕方がない。

ラウンド後、使ってみた感想を聞いてみると
「いつもはフェースの先端(トゥ)に当たって右に飛んだり弱くなったり、色々考えてミスが出たり。このウェッジは(先までスコアラインがあるので)あたり場所に神経質にならず振り幅に集中できる」とのこと。

勿論クラブだけでスイングが変わるわけではないので、ミスが全て無くなりはしなませんが【最初の成功イメージ】が功を奏してナイスアプローチを連発していました。

しかも、いつものツーピースボールなのにスピンもそこそこに。

彼女のエースウェッジに昇格する事になりました。

テスター②男性シニアゴルファー

テスター②男性シニアゴルファーの方は、名門ゴルフ倶楽部のメンバー。

【アプローチの悩み】
グリーン周りの近いところからスピンがかかったアプローチが打てない。
スイングを変えたり、フェースを開いて構えたりしているがしっくりこない。
そもそもアプローチの打ち方が間違っているのか?
ショットは高い弾道で止まるのに、ツアースピン系ボールでもグリーン周りが改善されない。なぜ?

「フェースに乗る」から、しっかり打てる

飛距離も充分出てスイングもプレースタイルも確立されているプレーヤー。

クラブも色々試すも「こういうフェースのウェッジは初めて」との事。

早速コースで使ってもらうと、
「とにかく振りやすい。シャフトが良いのか?ヘッドなのか?分からないけど使えそうな感じ」

 

砲台グリーンでもスピンがかかる

ラウンド中のアドバイス等は一切せず、ラウンド後に感想を伺いました。

「いつも砲台グリーンでピンが近い場合は、オーバーもショートも怖くなって両方のミスをイメージしてしまう傾向に。
でも、今日は何回か使って思ったよりショートはあってもオーバーはなかった。

打感も良かったし、何より『フェースに乗る』感覚が良かった」

確かに、20ヤードくらいの距離で薄いあたりでもスピンが入るので冬芝でも戦えていた印象がありました。
それに「オーバーもショートも怖い」から、「しっかり打てる安心感」は大きいでしょうね。

スピンを入れようとしてヒールギリギリの打点に意識がいかない分、むしろ綺麗にコンタクトできていた点も大きいのかなと思います。シャンクが怖いイメージも払拭しやすいです。

装着シャフト「KBS 610 WEDGE」がバッチリはまったのも要因の一つだったと思いますが。

見た目とイメージは性能のひとつ

PGAツアーレベルなら、硬いグリーンに止めるためのスピン性能は必要でしょう。

しかし多くの一般ゴルファーにとっては、構えて&打って【安心感】が得られるか?は非常に大きい要因であることを再確認しました。勿論「スピンがかかる!」イメージが湧いたなら良いですよね。
「道具がきっかけ」で変わる事もあると思います。

テスターの二人は、「思い込みをせず」使ってみたところ、思わぬ好結果が出たようです。
みなさんも、今使っているウェッジで上手くいかなければ「まずクラブを疑ってみる」もアリではないでしょうか。

「弘法は筆を選ばず」とはよく言いますが、(そもそも弘法大師に直接聴けませんが)悪い筆をわざわざ弘法大師が使って書物を書いていたとは思えません。

まさか、何年もほったらかしのウェッジを使いながらロストボールでラウンドして「俺はアプローチが下手」とか言ってないですよね!?

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パターグリップを侮るなかれ〜Geotech Smooth タッチ【筒康博のシン/カラクチレポート】vol.1 https://fitting.jp/archives/4110 Wed, 02 Mar 2022 07:13:44 +0000 https://fitting.jp/?p=4110 プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイスを経験し、2021年11月〜大人のゴルフ選びWEBマガジン「FITTING」編集長を務める筒康博が、パターグリップについて独断と偏見で持論を語ります。

文:猿場トール/取材協力:インドアゴルフレンジKz亀戸店

一般ゴルファーは「パット・イズ・マネー」どころではない


ラウンド時に一番多く使用するにも関わらず、一般ゴルファーにとって興味やモチベーションを上げにくいのがパッティングではないでしょうか。
「パット・イズ・マネー」が常識になっているプロ達との大きな意識の差は、ストロークには「タッチ」や「センス」といった生まれつきのものが必要なイメージが強すぎるからかも知れません。しかし僕は、単に改善の余地があるだけだと考えています。

ギアとしてのパターについても同様です。他のクラブと同様に「使い心地を改善するため」の興味や工夫に余地はあると思っています。

パターのスペックが影響するもの

告白すると、パターイップスを何度か経験した僕にとって「道具は何でも一緒」と考えるゴルファーの皆さんが羨ましいです。

僕の場合は(※他人には押し付けませんが)
①すっきりとターゲットにフェースが向いていると感じるヘッドデザイン
②打点とインパクト後のヘッド挙動を感じる打感と打音
③重さとしなりを感じるシャフトを装着し
④振り幅やタイミングをイメージしやすいグリップが装着されて
④使いながら長さやバランスの調整を経て
「ようやく」パッティング向上のためのパターとして使うことができます。

また、パターは2ホール目から「ドライバーの前に使うクラブ」になります。クラブセッティングの上で、ドライバーの振り心地に好影響を与えるパターを使いたいと日々スペックを試しています。

現在のエースは2本ありますが、まだまだパター探しの旅は続いていきます。
天才でもエリートでもないので「筆を選びたい」からです。

重量&寸法で選べる「Geotech Smooth タッチ」パターグリップ


パターグリップの「しっくり」に辿り着くためには、
・素材
・形状
・重量
・硬さ
・カラーリング
など、様々な【SPEC】が影響してきます。

いまエースパターに装着し試している「Geotech Smoothタッチ」は、2種類の形状・重量・カラーリングから選べる【全4モデル】のラインナップ。HPにはグリップエンドの寸法と重量が記載されているのは有り難いです。

グリップエンドの形は、そのまま「指がどこにどう当たるか?」つまりパターのフェース面やヘッドの挙動を感じるセンサーの役目になります。

グリップの重量は、振り幅に対するヘッドの効き具合やテンポに影響します。グリップに重さを感じながらフェース面の開閉を最小限にしながらタッチを出したい僕にとっては、グリップ重量が重い事が条件になります。

ミッドサイズの重量(112g)は、シャフト内部でカウンターバランスにしなくても同様の効果を出せる重量帯。最近の高MOIパターヘッドに装着との相性も良く、コスパも高いジオテックゴルフらしいグリップだと思います。

Geotech Smooth タッチ ミッドサイズ パターグリップ ブラックhttps://www.geotechgolf.com/products/detail/42225

 

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『DOCUS DESIGN』ブランドデザイナー・原 健太郎が行く!米PGA SHOW 2022レポート【後編】 https://fitting.jp/archives/3942 Tue, 15 Feb 2022 07:38:42 +0000 https://fitting.jp/?p=3942 カスタムブランド『DOCUS DESIGN(ドゥーカスデザイン)』を展開するHARAKEN(株)代表&デザイナー・原 健太郎が、2022米PGA SHOWブース出展レポート【後編】します。

今年はコロナの影響で大手クラブメーカーの出展がなく、外国からのお客様もほとんど居ませんでしたが、今は世界中でゴルフブームの真っ只中。2〜4日目の展示会場内は、中小メーカーブースで活気に溢れていました。

展示会場で日本メーカーを発見!

初日のDEMO DAYを終えタコスを頬張り、翌日から始まる展示会場の設営をバタバタと行いブースが完成しました。

PGA SHOW2〜4日目で行われる展示会場でのお披露目。今年は大手クラブメーカーの参加がなかったとはいえ流石ゴルフ大国アメリカです。日本ではあまり大きなブース展開をしないメーカーさんが大々的にブース展開を行なっていました。

そんな中、日本シャフトさんを発見。と思っていたら、駐米スタッフの方がブースにいらっしゃいました。日本シャフトさんはグローバルシャフトブランドです!

お!ヤマハさんも、と思っていたら、ゴルフ場カートのブースでした。そりゃ、世界のヤマハ発動機。確かに日本でもゴルフ場でヤマハさんのカートのお世話になっています。

日本でも世界でも今ゴルフブーム

ここ数年の傾向として、広いゴルフ場で練習できるアメリカでさえシュミレーションメーカーのブース参入が目につきます。アメリカでも小さいお子さんから大人まで新規ゴルファーがたくさん増え、練習グッズやジュニアクラブ、計測機器やアクセサリーまで幅広いゴルフグッズに関するブースが活況でした。

ちなみに我が『DOCUS DESIGN』もアパレル展開していて、カスタムクラブとしてではなくゴルフウェアとして愛用しているゴルファーの方も沢山いらっしゃいます。もちろんアパレルも含め全ての製品を私がデザインしています。

ゴルファーの趣向に世代交代の予兆を実感

そんな『DUCOS DESIGN』ブースには、沢山のお客様がいらっしゃいました。世界戦略モデル『REVOLUTION』『REROADED +』とも、本国アメリカのゴルファーの皆さんに「COOL!」や「NICE!」などの声を頂きました。彼らは、日本人が手がけるMADE IN JAPANブランドに非常に興味を持っていて、何か新しい所有感を持てるブランドはないのか?探しています。また、カスタム&フィッティングを行うショップやインストラクターの方も同様で、しっかり性能を実感しながらフィッティング&販売できる製品に興味を持っています。数年前なら「価格が高い」「ニッチ過ぎる」ネガティヴな声もあったかも知れません。日本でも世界でもテーラーメイド「ステルス」シリーズなど大手メーカーの新製品に多くの人気が集まっていますが、ギアに対する興味や魅力が多様化・世代交代が始まっている実感がありました。ゴルフ大国アメリカでも、日本のようにカスタムブランド『DOCUS DESIGN』のお客さまはいらっしゃると確信を持てました。

コロナ禍でのブース出展を終えて

今年のPGA SHOWもあっという間に全4日間が終了しました。帰国後の隔離は非常に長く感じましたが、こうして皆さんに現地アメリカの出来事をお話しできる機会が持てて良かったです。

私がデザインを行なっている『DOCUS DESIGN』の製品にも、もし興味を持っていただけたらHPでは取扱ショップも掲載しておりますので試打してみて下さいね!

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トータルスクエア塾と「Athletic Motion Golf」データ読み解きは同じ!?〜[ディープ連載]vol.3【レッスンの都市伝説を斬る】 https://fitting.jp/archives/3754 Thu, 10 Feb 2022 02:41:05 +0000 https://fitting.jp/?p=3754 トータルスクエア塾と酷似。信頼できる、S.Webb & M.Granato「AMG」

GEARSデータを【正しく】読み解き、様々なスイング&レッスンの問題からスイングの【目的】や【方法】を導き出しているのが、Shaun WebbとMike Granatoがコーチを務める「Athletic Motion Golf」。

自分が上手くいった方法を理論にしてしまう日本の傾向とは大きく異なり、統計&弾道データを基にスイング中に必要な動きを導く「AMG」の考え方は、トータルスクエア塾の「長寿・強者のゴルフ学」と酷似しています。

世界でも日本でも【都市伝説】的にゴルファーが信じているレッスンと、PGAツアープロ達が行う事実の違いを「AMG」から紹介します。

 

腰を落として下半身をどっしりアドレス:🙅‍♂️

「椅子に座る」ように、どっしりとした姿勢でアドレスする事を採用する指導は、昔から支持されてきました。

しかし、その姿勢では踵より後ろ(背面)に体重の多くがかかってしまい、このような位置からではアスレチックなスイングをする事は非常に困難になります。

なぜなら、バックスイング中に(バランスを取る時に)つま先に向かって前のめりする事で補うエラー傾向が起きるためです。

アスレチックなスイングをするには、腰を足首にかぶせてアドレスする事で体重が前後に揺れるのを防ぐ事が必要です。何かにどっしり座っていた時に比べ安定感に欠けていると感じるかもしれませんが、実はこれでバランスと体重の問題が修正されます。

インサイドにバックスイング:⚠️

PGAツアーのプロの多くは、テイクアウェイ(正面から見た時、シャフトが地面と平行あたり)ではシャフトがターゲットラインと平行に保つ事を心がけています。

これは、クラブをターゲットラインの「内側」に引きすぎるというキラームーブとは対照的です。これが発生すると、クラブをトップに持ち上げるのが遅くなり、逆にダウンスイングでは大きくアウトサイドからインパクトする前兆になります(ハロー、スライス)。

それを修正するには、つま先のすぐ前の地面に位置合わせスティックを置きチェックするのが一般的です。

過剰な掌屈(過度なシャットフェース):⚠️

インパクト時にスクエアフェースを望むゴルファーにとって一見論理的な解決策は、バックスイングの始動でフェースを開かない(掌屈)ようにする事でシャットフェースを作り出す事でしょう。

しかし、バックスイング初期では機能しないばかりか、むしろインパクトでスクエアインパクトするのに非常に苦労することになります。

クラブのフェースを地面またはボールに向けたまま始動しようとすると、その後のバックスイングで邪魔になり、ダウンスイングでフェースをスクエアに戻す作業が非常に困難になるようなことを手と腕に強いられます。

正面から見た時シャフトが地面と平行あたりの時点では、フェースが地面と平行または平行よりわずかに下を向く程度のポジションを探すのが大体の目安です。掌屈(シャットフェース)が過度な人は、むしろ少しフェースが開く「感覚」が必要な場合もあります。ヘッド軌道に対してフェース向きをずっとスクエアに保つことはできません。基本的には開閉するフェースをコントロールすれば、ダウンスイングをよりシンプルで一貫性のあるものにするバックスイングモーションを開始できます。

左腕(リードアーム)の深さ:🙅‍♂️

バックスイングの早い段階でリードアーム(右打ちの場合は左腕)を後ろに引っ張りすぎる事は、多くの問題を引き起こす傾向です。

上からスイングを見た場合、左腕をバックスイングで(ターゲットに対して)ほぼ平行にしています。多くのアマチュアがプロと比較した場合、左腕の深さが2倍以上になっています。この動作は、トップで幅が失われ、右腕が過度に曲がるエラーを生み出す原因になります。

腕のローテーションは窮屈になり、上半身のターンを阻害しダウンスイングで様々なエラーを余儀なくされます。

深さよりも可能な限り多くの幅(遠くに)を維持するように行うと、はるかに強力なダウンスイングが得やすくなります。

右腕(肘)をしっかり折りたたむ:🙅‍♂️

※トレイルアームとは、右打ちの場合は右腕

調査したほぼ全てのPGAツアープロは、トップで右肘の内側は55〜85度つまり90度以下でした。

一方アマチュアのほとんどは95度から125度の間にあり、実は大きなパワーロスにつながります。

右腕(肘)は、ダウンスイングの開始時の主要な加速源であり、戻る途中でまっすぐに保つほど肩の回転を増やす可能性が高くなります。

WebbとGranatoは、トレイルアームをまっすぐに保つことに取り組んだ結果、65歳以上のゴルファーでさえ、更に30度の肩の回転を獲得したと報告しています。

肩&腰を「水平」にターン:🙅‍♂️

ゴルフボールを腰の高さでティーアップすると、スイングは遥かに簡単になります。

地面に対して上半身が垂直に近いほど、スイング軸は直立しクラブをボールに向けてスイングする意識だけで大きなエラーが起きにくくなります。しかし実際は、ゴルフボールは地面にあるので、両腕をスイングし、強力なインパクトのために身体のポジションをより適切に配置するために、ターンとチルトが必要です。

上半身や頭の位置を安定したインパクトを行うには、ベルトのバックルが水平ではなく傾いていることを確認してください。これは、最適なインパクトに有効なポジションです。

バックスイング時の移動:⚠️

大きな飛距離を得るために、多くのゴルファーが「バックスイングを完了する」または「右側に移動せよ」というアドバイスを聞いたことがあるでしょう。

これらはすべて真実ですが、タイミングを間違うと逆効果やエラーが生じます。

クラブがバックスイングで地面と平行になっているときに、下半身を右にシフトしていることに注目して下さい。確かに右に「移動」している事であり、それ自体は良い事です。

しかし、PGAツアープロとアマチュアでは次に起こる事が異なります。

アマチュアの場合はボールからトップに向かってずっと右に移動し続けます。

一方プロは、ボールからバックスイングの後半から動きを逆転させ、ターゲットに向かってわずかにシフトしアドレスのほんの少し前に戻します。これが、「バックスイングを完了する」方法です。

ダウンスイング〜インパクトまでの時間は、おおよそ0.25秒弱。アマチュアは、その小さな時間の中で目標方向に移動するための途方もない努力をしなければいけません。一方PGAツアープロは移動と回転がバランス良く出来、スイングの再現性がどの番手でも高くしているのです。

したがって、距離を伸ばすには、始動後に早めに移動して、トップに到達するまでには再びアドレスのポジションに戻るように動きます。「リセンターリング」と呼ばれる動作です。

腰を切る・入れる:🙅‍♂️

ダウンスイング〜インパクトで股関節を突き出すエラー動作は、おそらく全てのスイングエラーの中で最も大きなダメージを与えるものです。

これは、ダウンスイングの問題のように見えるかもしれません。しかし実際には、バックスイング中の腰を動かす方法が原因です。

WebbとGranatoは、スイング中の骨盤の中心の位置をマッピングし、突き出すことになったゴルファーは常にバックスイングで右尻(トレイルヒップ)が中心に回転します。この結果、ダウンスイングではボールに向かって突き出すように強制されます。一方PGAツアープロ達の多くは、つまり骨盤の中心(左近く)を中心に腰を回転します。

手は何もしない(パッシブアーム):🙅‍♂️

ゴルファーに見られる憂慮すべき傾向は、ダウンスイングの開始時にパッシブアームを使用するというアイデアです。これはいくつかの理由で有害なアイデアですが、最大の1つは、スイングの上部から手が移動する方向(またはハンドパス)に悪影響を与えることです。

以下に、典型的なプロゴルファーとアマチュアゴルファーのクラブの動きを示します。クラブの動きを強調するために、身体の画像を削除しました。 1つのクラブは各スイングの上部にあり、もう1つのクラブはダウンスイングで左腕に平行になっているときです。

PGAツアープロのダウンスイングでは、グリップ軌道(ハンドパス)が下向きに始まり(「開始方向」の矢印を参照)、ボディターンが進むにつれてわずかに外側に曲がり始めることです。

それを、ゴルファーからよく見られる反対の動きと比較してください。彼らは受動的すぎて手を上げたまま何もしないので、開始方向はボールに向かって前(アウトサイド)に移動します。その後、下に曲がるハンドパスが発生します。これは、ローテーションとクラブフェイスコントロールにとって大きな問題であり、大きなスイングキラーです。

ラグ(タメ)を大きくする:⚠️

ラグは、シャフトと左腕の間の角度と考えてください。角度が小さいほど、ラグが大きくなります。

ラグはすべてのゴルフスイングに必要なものの1つですが、どのように作成するかによってすべての違いが生まれますが、全てのラグが同じというわけではありません。

上記の午前は、実際にはゴルフで最も有名な現代のラグよりもラグがありますが、そのようには見えません。

より多くのラグを作成するために、アマチュアゴルファーの多くは彼の左手首を凹ませ(カップに入れ)なければなりませんでした。一方PGAツアープロは反対の動作を行います。飛球線後方から見てシャフトの角度が浅い(シャロー)ダウンスイングは、ラグの角度自体は小さくなります。しかし、スイングを正面から見るとラグの外観は、急な/垂直のシャフトよりもラグが大きいように常に見えます。

また、左手首を(カッピングするのではなく)フラットにする動作にも注目して下さい。PGAツアープロはダウンスイングの非常に早い段階でスクエアにインパクトするためのフェースコントロールを行っています。これは、ラグに関連する全てのメリットを享受するための必須動作です。

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15年間(2006〜2020年/現在・更新休止中)人気WEB連載をリニューアルします https://fitting.jp/archives/3782 Tue, 08 Feb 2022 07:47:22 +0000 https://fitting.jp/?p=3782 ジオテックゴルフコンポーネント

WEB連載・筒康博の“カラクチレポート”

 

この度、ジオテックゴルフコンポーネントサイトにて

2006年〜WEB連載「筒康博のカラクチレポート」を引き継ぎ、

大人のゴルフ選びWEBマガジン『FITTING』にて

新連載『シン/カラクチレポート』をスタートします。

この連載では、大手メーカーの完成品クラブではなく、各種カスタムパーツを編集長・筒康博が独断と偏見で試打&レポートします。

筒康博・コメント

「独断と偏見で、と前置きさせて頂きますので『辛口』以外のコメントも書かせて頂きます。

また、カスタムパーツは個々のパーツを【どう組み上げるか?】でクラブとしての性格が大きく変わってきます。

もしよろしければ、ユーザーのみなさんは勿論、ショップ&メーカーの皆さんにもシェアして頂きたいです」

 

 

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2ndQTな男・フリーライター「TANABEE」が新発見!〜ダイナミックロフト&スピンロフトを操作する逆説的?なアドレスシステム https://fitting.jp/archives/3462 Thu, 20 Jan 2022 04:12:45 +0000 https://fitting.jp/?p=3462 「TANABEE」こと、田辺 直喜(たなべ なおき)フリーライター

某スポーツ専門誌の編集を経て、2021年10月からフリーライターに転身。「2ndQTな男」TANABEE(タナビー)として試打も行う。

ダイナミックロフト&スピンロフト

ダイナミックロフトとは、インパクト時の実質的ロフト。ボールの打出角に影響を与える計測項目。

スピンロフトとは、ダイナミックロフトから入射角を引いたもの。ボールのスピン量に影響を与える計測項目。

弾道の「高い」「低い」には、打ち出し角度とスピン量の両方が関係している。

一般的には【ハンドファースト=ロフト減】【ヘッドファースト=ロフト増】ですが…。

「アドレス時のシャフトの傾き(シャフトリーン)が大きいのか?少ないのか?によって、ハンドファースにするほどロフトは減りヘッドファーストになる程ロフトは増えます。僕も低い弾道を打つ時はハンドファーストを強め、少しでも打ち出し角とスピン量を減らす努力を行ってきました。

しかし、僕には全く合わなかったようで逆にスピン量が増えてしまったり高く打ち出されてしまったり。何か良い方法はないのか?探していたら、PGAツアー選手たちの1W時のアドレスを見てひらめいてしまいました。

それは、低い弾道を打つときに敢えてハンドファーストにせずにする方法。逆に高く打ち出したいときにはハンドファーストを大きくしてみると、インパクトがシビアなフェアウェイウッドでも狙った弾道がしっかり打てるようになりました!」(田辺)

 

ゴルファーには【反射】動作が存在する

アドレス時のクラブによって、人間は【誘導】と【反射】を起こす。インドアゴルフレンジKz亀戸店ヘッドティーチャーを務める筒康博はいう。

「ロボットのようにアドレス時と変わらない場所にグリップをインパクトできるなら、クラブ通りのフェース向きやロフトに【誘導】することができます。しかし、人間がクラブをスイングする場合はイメージしたインパクトから大きくズレたアドレスを感じると【反射】的にインパクトで修正する事ができてしまいます。

例えばハンドファースにし過ぎてしまって、逆にすくい打ってしまったり。フェースが閉じ過ぎているクラブをプッシュアウトさせてしまったり。目や身体から来る違和感やサインによって修正してしまう事があります」(筒)

低弾道:シャフトを傾ける動きを利用する

「敢えてアドレス時にハンドファーストにせず、むしろヘッドファースト?くらいの気持ちで構えます。こうすることで、【ロフトを立ててインパクトしたい】イメージを僕の場合は強く持てるようになり打ち出し角を抑えることに成功しました。

また、ヘッドを低いところから入れやすくなり入射角も抑える事ができました」(田辺)

高弾道:強めのハンドファーストで本能を引き出す

「高弾道を打ちたい場合は、逆に敢えてハンドファースト強めます。こうする事で、ロフトを増やして打ちたいゴルファーとしての本能を引き出せました。アドレスの影響で、ヘッドも鋭角にインパクトしやすくなり打ち出し角だけでなく入射角も増やす事ができました」(田辺)

本当に逆説的なのか?

弾道測定機器が一般に普及して以降、もっとレッスンもスイングも「インパクトのため」に行うべきと筒。

「TANABEEさんが発見した方法は、従来の方法を否定するわけではありません。しかし、必ずしも逆説的ではなく、あくまでも人間がクラブをスイングする事と飛球法則に則った方法の一つだと思います。

昔から日本では【インパクトはアドレスの再現】と言われていますが、現実にはアドレスの中に【どこまでインパクトを意識した要素を入れるか?】の方がはるかに重要です。

メジャー18勝を誇るJ・ニクラウス選手はアイアンで弾道を低く抑える時には、敢えてグリップ位置もボール位置と一緒に中に入れ【インパクトで前進させる】ためのアドレスを実行しているとレッスンしています。著書『GOLF MY WAY』のように、基本的な部分はもちろん重要ですが、【実践できる】自分の方法を見つけることもお勧めします」(筒)

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